木造コンテナのワイドバージョン「間口3M」は、従来のコンテナ幅では難しかった居住性・店舗性・セルフビルド性を大きく広げる新しい建築方式です。プレカット、木造ラーメン構造、現地施工性、DIY参加型の可能性まで詳しく解説します。

木造コンテナのワイドバージョン、間口3M。
これは、ただ少し幅の広い箱をつくるという話ではありません。コンテナ建築が、いよいよ人間の身体寸法に本気で近づいてきたという話です。
従来の海上コンテナや、それを基準にした建築用コンテナには、明確な魅力があります。強い。運べる。積める。置ける。世界の物流規格に近い寸法感を持ち、建築でありながら、どこか移動体の匂いを残している。その姿は、まさにロジスティクスアーキテクチャです。
しかし、実際に人が暮らす、店を開く、泊まる、仕事をする、という目線で見たとき、幅2.4m前後の空間には、どうしてもひとつの壁がありました。
狭い、というほどではない。けれど、広いとも言い切れない。
椅子を引く。
人がすれ違う。
小さなキッチンを置く。
ベッドの横を歩く。
カフェのカウンターと客席を同時に成立させる。
宿泊施設として、くつろぎの余白をつくる。
そのときに、あと数十センチの余白が欲しくなるのです。
建築において、この数十センチは小さくありません。図面の上ではただの数字でも、身体にとっては大きな自由です。肩がぶつからない。椅子が引ける。通路が生きる。収納が組み込める。窓辺に居場所が生まれる。
木造コンテナによる間口3Mのワイドバージョンは、その“あと少し”を、建築として正面から取りにいく試みです。

なぜ「間口3M」が重要なのか
コンテナ建築をセルフビルドに展開しようとするとき、最初にぶつかるのは「空間の余白」です。
鉄の建築用コンテナは非常に優れた構造体です。特にIMCAが扱うような建築基準法対応の建築用コンテナは、単なる中古海上コンテナの転用ではなく、柱・梁・壁・開口部を建築として成立させるために設計されたものです。強度、耐久性、運搬性、施工性の面で大きな利点があります。
一方で、セルフビルドという視点で見ると、木造コンテナには別の魅力があります。
木は加工しやすい。
触りやすい。
人が手を入れやすい。
電動工具との相性がよい。
仕上げの自由度が高い。
素人が参加できる領域をつくりやすい。
そして何より、木は人の暮らしに近い素材です。
鉄のコンテナは、構造体として非常に強い。そのぶん、加工や改造には専門性が必要です。溶接、切断、塗装、断熱、結露対策、開口補強。どれも建築として本気でやるなら、相応の技術と経験が必要になります。
木造コンテナは、そこに少し違う入口を開きます。構造の核はプロが設計し、主要な加工はプレカットで行う。しかし、内装や仕上げ、家具化、外装の一部、デッキ、棚、カウンター、照明、塗装など、ユーザーが参加できる余白を残しやすい。
つまり、木造コンテナは「完成品を買う建築」ではなく、「育てる建築」になりやすいのです。
その木造コンテナが間口3Mになると、セルフビルドの可能性はさらに広がります。なぜなら、セルフビルドで重要なのは、工事のしやすさだけではなく、完成後に“使える空間”になっていることだからです。
間口2.4Mと間口3Mの違いは、数字以上に大きい
一般的なコンテナ寸法に近い幅2.4m前後の空間は、細長い空間です。これはこれで魅力があります。ギャラリー、細長いカフェ、個室、ワークスペース、ミニマムな宿泊室などには向いています。
しかし、空間の使い方はどうしても一方向になりやすい。
壁際に家具を寄せる。
通路を片側に取る。
奥行き方向にレイアウトする。
窓や入口の位置に制限される。
つまり、プランニングの自由度は一定の範囲に収まりやすいのです。
これが間口3Mになると、空間の性格が変わります。
まず、家具の置き方が変わります。ベッドを置いても、横に通路が残る。カウンターを置いても、客席が成立する。キッチンを置いても、背面に人が立てる。小さなテーブルを置いても、椅子を引く余白がある。
この差は、図面上では60cm程度かもしれません。しかし、身体感覚としてはまったく違います。
建築の寸法とは、単なる数字ではありません。
そこに人が立てるか。
振り向けるか。
すれ違えるか。
座った人の後ろを通れるか。
窓際に一脚の椅子を置けるか。
その小さな積み重ねが、空間の豊かさになります。
間口3Mの木造コンテナは、タイニーハウスのサイズ感でありながら、タイニーすぎない。小さいけれど窮屈ではない。セルフビルドの対象として手が届くスケールでありながら、完成後の空間にしっかりした居場所性がある。
ここが大きなポイントです。

木造ラーメン構造が、ワイドコンテナを可能にする
木造コンテナのワイドバージョンを語るとき、重要になるのが木造ラーメン構造です。
ラーメン構造とは、柱と梁を剛接合的に扱い、フレームとして力を受ける構造形式です。一般的な壁量に大きく依存する木造とは違い、柱と梁のフレームで空間を成立させやすい。この考え方は、コンテナ建築との相性が非常に良い。
なぜなら、コンテナ建築に求められるのは「箱としての強さ」と「開口の自由度」の両立だからです。
カフェにしたい。
海を見せたい。
山を見せたい。
大きな窓を開けたい。
宿泊施設として眺望を取りたい。
デッキと室内をつなげたい。
そう考えたとき、壁でガチガチに固めるだけでは、建築の魅力が出にくい。構造を成立させながら、開口と余白をどうつくるか。ここに設計の価値があります。
木造ラーメン構造のコンテナは、木の温かさとフレーム構造の明快さを併せ持つ可能性があります。工業化された木造でありながら、現場ではやわらかい建築になる。ここが面白いのです。
鉄のコンテナが「強靭な箱」だとすれば、木造コンテナは「組み立てられる骨格」です。
そして間口3Mになることで、その骨格の中に人間的な空間が入り込む。これは、木造コンテナを単なる小屋やユニット建築ではなく、建築として次の段階に押し上げる要素になります。

セルフビルド向け木造コンテナとしての意味
セルフビルドという言葉には、少し誤解があります。
全部を自分でつくる。
プロに頼らない。
好き勝手につくる。
そういうイメージを持たれることがありますが、建築として本当に大切なのは、そこではありません。
セルフビルドの本質は、「自分が建築に参加すること」です。
構造、安全、法規、基礎、雨仕舞、防水、断熱、設備。これらはプロの領域です。特に建築確認申請が必要な建物では、設計図書、構造、法規、検査のプロセスを無視することはできません。
しかし、すべてをプロが完成させる必要もありません。
内装の仕上げ。
塗装。
棚づくり。
家具づくり。
カウンター。
照明。
デッキ。
外構。
サイン。
小さな収納。
壁の表情。
こうした部分には、ユーザーが参加できる大きな余白があります。
木造コンテナの間口3Mバージョンは、このセルフビルドの余白を広げます。
なぜなら、空間に余裕があるほど、作業もしやすいからです。狭すぎる空間では、材料を置く場所も、工具を使う場所も、仮置きする場所も制限されます。セルフビルドは、作業そのものが楽しみである一方、作業スペースが足りないと急に苦行になります。
間口3Mの木造コンテナは、完成後だけでなく、施工中にも意味があります。作業者が入り、材料を置き、仕上げを考え、試しながらつくれる。これはセルフビルドにとって大きなアドバンテージです。

プレカットデータが、木造コンテナを「運べる建築」に変える
木造コンテナの面白さは、完成した箱を運ぶことだけではありません。
むしろ、これからの木造コンテナは「データが先に走る建築」になる可能性があります。
構造設計された木造フレームを、プレカットデータとして各地の工場に送る。必要な木材が加工され、現地または近隣のヤードに届く。そこで組み立て、仕上げ、現場に搬入する。
これは、建築の供給方式そのものを変える考え方です。
従来の建築は、現場に多くの職人と材料を集め、そこで長い時間をかけてつくる方法が中心でした。しかし、人手不足、職人不足、地方や離島の施工力不足、資材高騰、現場管理の難しさを考えると、すべてを現場で完結させるやり方には限界があります。
木造コンテナは、その限界に対する別の答えになります。
データを送る。
加工する。
ヤードで組む。
現場工事を減らす。
品質を安定させる。
セルフビルド参加の領域を設計する。
これは、単なるDIYではありません。工業化住宅の思想に近い。建築を、もっと合理的に、もっと自由に、もっと参加可能なものにする試みです。
間口3Mのワイドバージョンは、その中核に置けるモデルです。なぜなら、汎用性が高いからです。
1人用の小さな宿泊棟。
海辺のカフェ。
田舎のアトリエ。
美容室やサロン。
週末住宅。
ワーケーション小屋。
親のための離れ。
キャンプ場の受付棟。
セルフビルドの練習棟。
間口3Mという寸法は、小さすぎず、大きすぎない。コンテナ的な合理性と、人間的な居場所性のちょうど中間に立っています。
間口3Mの木造コンテナでできるプラン
- セルフビルド型タイニーハウス
もっとも相性がよいのは、小さなタイニーハウスです。
間口3Mがあれば、片側に水まわりや収納をまとめ、反対側に居場所をつくることができます。ベッド、デスク、小さなキッチン、シャワー、トイレ、収納。すべてを詰め込むのではなく、余白を持たせながら計画することができます。
ここで大切なのは、「小さい家」ではなく「密度の高い家」として考えることです。
小さいけれど、ちゃんと座れる。
小さいけれど、窓辺に光が入る。
小さいけれど、寝る場所と食べる場所が分かれる。
小さいけれど、自分で手を加えた痕跡が残る。
それがセルフビルド型タイニーハウスの魅力です。
- 週末カフェ・小さな店舗
間口3Mの木造コンテナは、小さなカフェや店舗にも向いています。
幅2.4m前後では、厨房と客席を同時に成立させるのが難しい場面があります。もちろん設計次第で可能ですが、かなり詰めた計画になります。
間口3Mになると、カウンターの奥行き、通路、客席、開口部の関係に余裕が出ます。小さなテイクアウトカフェであれば、厨房機器を壁面にまとめ、正面に大きな開口を取り、外部デッキと一体化することも考えられます。
セルフビルドの場合、カウンターや棚を自作する楽しみもあります。木造の躯体であれば、内装の造作がしやすい。商品棚、レジカウンター、窓際ベンチ、外部サイン。店の個性を、自分の手で育てることができます。

- 3. 宿泊施設・グランピング棟
宿泊施設として考えた場合、間口3Mの効果はさらに大きくなります。
宿泊者にとって大切なのは、単に眠れることではありません。到着した瞬間に「ここに来てよかった」と思える空間であることです。
ベッドの横に余白がある。
窓際に椅子が置ける。
荷物を広げられる。
小さな洗面が窮屈に見えない。
外の景色に向かって室内が開く。
このような体験は、幅の余裕に強く影響されます。
特に海の見える場所、森の中、南の島、高原、農地のそばなど、外部環境が魅力になる敷地では、間口3Mの木造コンテナは大きな武器になります。大きな開口を取り、デッキとつなげ、室内と外部を連続させる。箱の中に閉じこもるのではなく、風景を取り込む建築にできるのです。

- 4. アトリエ・仕事場・趣味の部屋
間口3Mは、アトリエや仕事場にも向いています。
作業机を置き、棚を置き、材料を置き、人が動ける。これはとても大切です。特にクリエイティブな仕事や趣味の空間では、余白が思考を助けます。
道具が見える。
材料が手に届く。
窓から光が入る。
壁に作品を掛けられる。
外のデッキで一息つける。
セルフビルドでつくるアトリエは、完成した瞬間がゴールではありません。使いながら棚が増え、壁が変わり、机の位置が変わり、だんだん自分の巣になっていく。その成長を受け止めるには、間口3Mの余白が効いてきます。

- 木造コンテナは「未完」と相性がいい
セルフビルド向けの木造コンテナを考えるとき、重要な言葉があります。
未完
未完成という意味ではありません。
雑につくるという意味でもありません。
建築として成立していないという意味でもありません。
ここでいう未完とは、「ユーザーが関われる余白を残す」という意味です。
構造はプロが成立させる。
法規はプロが確認する。
雨仕舞や防水は確実にする。
基礎や設置も安全に行う。
そのうえで、内装や仕上げの一部をユーザーに渡す。ユーザーが塗り、張り、磨き、選び、使いながら変えていく。
この未完の思想は、木造コンテナと非常に相性がいい。
木は、あとから手を入れやすい素材です。ビスを打つ、棚をつける、塗装する、削る、張る、掛ける。暮らしながら調整しやすい。これは、セルフビルドにおいて大きな価値です。
間口3Mのワイドバージョンは、その未完の可能性をさらに広げます。余白があるから、あとから家具を足せる。壁面を活かせる。作業ができる。家族や仲間と一緒につくれる。
建築を買うのではなく、建築に参加する。
建物を所有するのではなく、建物と関係を結ぶ。
木造コンテナのセルフビルドは、そこに向かっています。

鉄のコンテナと木造コンテナは敵ではない
ここで誤解してはいけないのは、木造コンテナが鉄のコンテナに取って代わるという話ではないことです。
鉄には鉄の強さがあります。
木には木の自由があります。
鉄の建築用コンテナは、強度、耐久性、存在感、工業製品としての美しさに優れています。インダストリアルな表情、シャープな外観、重厚な安心感。これは木造では簡単に出せません。
一方、木造コンテナは、加工性、温かさ、セルフビルド性、プレカットとの相性、地域生産との相性に優れています。
つまり、これは優劣ではなく、使い分けです。
本格的な宿泊施設、大型案件、強いデザイン性を持つ商業施設、鋼製の存在感を出したい建築には、鉄の建築用コンテナが向いています。
一方で、個人のセルフビルド、小さな店舗、週末住宅、地域の工務店や木材会社と連携する事業、プレカットを活かした分散型の供給には、木造コンテナが向いています。
IMCAにとって重要なのは、どちらか一方を選ぶことではありません。鋼製コンテナで培ってきたロジスティクスアーキテクチャの思想を、木造コンテナにも展開することです。
箱をつくるのではない。
建築の供給方式を変える。
ここに、このプロジェクトの本質があります。

間口3Mワイドコンテナの注意点
間口3Mの木造コンテナには大きな可能性があります。しかし、何でも簡単にできる魔法の箱ではありません。
まず、運搬の問題があります。3M幅になると、一般的な輸送寸法とは異なる扱いになる可能性があります。道路条件、搬入経路、車両、許可、誘導、設置場所の状況など、事前確認が必要です。
次に、建築確認の問題があります。セルフビルド向けであっても、建築物として扱う場合は、建築基準法への適合が必要になります。用途、面積、地域、基礎、構造、火気使用、設備、排水、接道などを確認しなければなりません。
さらに、宿泊施設や店舗として使う場合は、旅館業、消防、保健所、用途地域、排水計画なども関係します。
ここは夢だけで走ってはいけない部分です。
セルフビルドは自由です。しかし、建築は公共性を持ちます。台風が来る。地震が来る。人が泊まる。火を使う。誰かを招く。その時点で、建築は個人の趣味だけでは済まなくなります。
だからこそ、木造コンテナのセルフビルドには、プロの設計と、ユーザー参加の領域を分けることが必要です。
構造と法規はプロが守る。
仕上げと愛着はユーザーが育てる。
この分担が、正しいセルフビルドです。
YARDでつくるという考え方
木造コンテナのワイドバージョンをセルフビルド向けに展開するなら、YARDという拠点の考え方が重要になります。
YARDとは、ただの作業場ではありません。建築が生まれるステージです。
いきなり現場で全部つくるのではなく、ヤードでフレームを組み、内装を進め、必要な部分を仕上げ、現地へ運ぶ。ユーザーはそのプロセスに参加する。プロの指導を受けながら、塗装し、棚をつくり、床を張り、カウンターを組み、自分の建築に手を入れる。
この方式には大きなメリットがあります。
現場工期を短縮できる。
品質管理がしやすい。
工具や設備を集約できる。
プロが安全を見ながら作業できる。
ユーザーが参加しやすい。
天候に左右されにくい。
複数棟の製作にも対応しやすい。
特に地方や離島、人手不足の地域では、現地で長期間工事をすることが難しいケースがあります。その場合、ヤードでつくって運ぶ、あるいは近隣で加工・組み立てるという考え方は非常に有効です。
木造コンテナは、ここで力を発揮します。
鉄のコンテナは、完成した箱としての強さが魅力です。木造コンテナは、プレカット材として移動し、現地やヤードで組み上がる柔軟性が魅力です。
間口3Mのワイドバージョンは、その両方の中間にあるような存在です。コンテナ的な思想を持ちながら、木造の生産システムに乗る。まさに、データと木材と人の手が合流する建築です。

セルフビルドで失敗しないための考え方
木造コンテナのセルフビルドで大切なのは、最初に「どこまで自分でやるか」を決めることです。
全部自分でやろうとすると、途中で止まることがあります。建築は、思った以上に工程が多いからです。
設計。
申請。
基礎。
構造。
屋根。
外壁。
防水。
断熱。
電気。
給排水。
内装。
建具。
設備。
外構。
このすべてを素人が一人で背負うのは、かなり大変です。だから、セルフビルドは「自分で全部やる」ではなく、「自分が参加する部分を設計する」と考えるべきです。
たとえば、構造体、屋根、防水、開口部、設備の基本配管まではプロが行う。ユーザーは、床仕上げ、壁仕上げ、塗装、棚、家具、照明器具の選定、外部デッキの一部、サインなどに参加する。
この分担なら、建築としての安全性を守りながら、自分の手の跡を残せます。
間口3Mの木造コンテナは、この分担がしやすい。作業空間に余裕があり、家具や仕上げの自由度が高いからです。

木造コンテナのワイドバージョンは誰に向いているか
この間口3Mの木造コンテナは、次のような人に向いています。
小さな家を自分の手でつくりたい人。
週末住宅や二拠点生活の拠点が欲しい人。
海辺や山林に小さな建築を持ちたい人。
カフェやサロンを小さく始めたい人。
キャンプ場や宿泊施設の小規模棟を考えている人。
既製品ではなく、自分らしい空間をつくりたい人。
建築に参加すること自体を楽しみたい人。
将来的に移設や転用も視野に入れたい人。
反対に、すべてを完全に任せたい人、セルフビルドにまったく興味がない人、短期で完全完成品だけを求める人には、別の選択肢のほうが合う場合もあります。
木造コンテナのワイドバージョンは、完成品を買って終わりの建築ではありません。むしろ、完成してからも育っていく建築です。
そういう意味では、少し手のかかる相棒です。
でも、建築とは本来そういうものかもしれません。
手を入れるほど、自分の場所になる。
時間が経つほど、素材が馴染む。
傷も、塗り跡も、棚の位置も、暮らしの記憶になる。
木造コンテナは、その記憶を受け止める器になります。

間口3Mがつくる「人間スケールのコンテナ建築」
コンテナ建築の魅力は、工業製品のような明快さにあります。
寸法がある。
構造がある。
運搬できる。
反復できる。
組み合わせられる。
この合理性は、建築にとって大きな力です。
しかし、建築が本当に美しくなるのは、その合理性が人間の暮らしと出会ったときです。
ただ強いだけでは足りない。
ただ安いだけでも足りない。
ただ早いだけでも足りない。
そこに座りたくなるか。
そこで眠りたくなるか。
そこでコーヒーを飲みたくなるか。
そこで誰かを迎えたくなるか。
建築は、最後は身体と感情に戻ってきます。
間口3Mの木造コンテナは、この身体感覚に近い。コンテナの思想を残しながら、人間の動きに寄り添う。工業化された骨格を持ちながら、木のやわらかさを持つ。セルフビルドの余白を残しながら、建築として成立する。
このバランスが美しいのです。

これからのセルフビルドは「自由」と「安全」の両立へ向かう
セルフビルドは、これからもっと注目されるはずです。
住宅価格は上がり、職人は減り、建築費は高くなり、既製品の家に満足できない人は増えていく。二拠点生活、小さな商い、週末の拠点、個人のアトリエ、地域の宿泊施設。大きな建物ではなく、小さくても自分の思想が入った建築を求める人は増えていくでしょう。
しかし、その流れの中で大切なのは、無責任なDIYではありません。
建築確認を無視しない。
構造を軽く見ない。
防水を甘く見ない。
設備を適当にしない。
人を泊めるなら安全を考える。
店をやるなら法規を確認する。
自由には、骨格が必要です。
音楽にリズムが必要なように、建築には構造と法規が必要です。
その上で、はじめて自由が踊れる。
木造コンテナの間口3Mワイドバージョンは、その自由と安全の両立を目指すものです。
プロが骨格をつくる。
プレカットが精度を支える。
ヤードが制作の場になる。
ユーザーが仕上げに参加する。
完成後も手を入れながら育てる。
これは、これからのセルフビルド建築のひとつの答えになるはずです。

まとめ|木造コンテナのワイドバージョンは、セルフビルドの自由度を爆発させる
木造コンテナによる間口3Mのワイドバージョンは、単なる寸法変更ではありません。
それは、コンテナ建築を人間スケールに近づける開発です。
セルフビルドを現実的にするための開発です。
プレカットとヤード制作を結びつける開発です。
小さな建築に、余白と自由を与える開発です。
従来のコンテナ幅では難しかったプランが、間口3Mになることで一気に現実味を帯びます。カフェ、宿泊棟、タイニーハウス、アトリエ、サロン、二拠点生活の拠点。どれも、ただの箱ではなく、使える建築として成立しやすくなる。
そして木造であることが、セルフビルドの扉を開きます。
切る。
塗る。
張る。
組む。
磨く。
手を入れる。
育てる。
建築が、遠い専門家だけのものではなくなる。もちろん、構造や法規はプロが守る。そのうえで、ユーザーが自分の場所を自分の手で完成に近づけていく。
それが、木造コンテナのワイドバージョンが持つ、本当の可能性です。
間口3M。
たったそれだけの寸法差が、暮らしを変える。
店を変える。
セルフビルドを変える。
建築との関係を変える。
革命は、大きな声で始まるとは限りません。
ときには、60cmほど広がった余白から始まるのです。

木造コンテナのワイドバージョン、間口3Mモデルにご興味のある方へ。
IMCAでは、セルフビルド向け木造コンテナ、MIKAN HOUSE、YARD制作、建築確認申請を前提とした小規模建築のご相談を受け付けています。
「土地がある」
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その段階からで大丈夫です。
まずは、敷地条件、用途、希望サイズ、セルフビルドで関わりたい範囲をお聞かせください。
IMCA_現代コンテナ建築研究所
木造コンテナ・MIKAN HOUSE・セルフビルド建築相談窓口
FAQ(よくある質問)
Q1. 木造コンテナの間口3Mとは何ですか?
A. 従来のコンテナ的な寸法よりも幅を広げ、室内の使いやすさを高めた木造コンテナのワイドバージョンです。居住、店舗、宿泊、アトリエなどで、家具配置や動線の自由度が高くなります。
Q2. 間口3Mにすると何が良くなりますか?
A. ベッド、キッチン、カウンター、客席、収納などを配置しやすくなります。人がすれ違う、椅子を引く、作業する、といった日常の動作に余裕が生まれるため、セルフビルド後の使い勝手が大きく向上します。
Q3. セルフビルドで全部自分で作れますか?
A. 建築として成立させるには、構造、法規、防水、基礎、設備などプロが関わるべき領域があります。セルフビルドでは、内装仕上げ、塗装、棚、家具、デッキ、サインなど、ユーザーが参加しやすい部分を設計するのが現実的です。
Q4. 建築確認申請は必要ですか?
A. 建築物として設置する場合、多くのケースで建築確認申請が関係します。地域、用途、面積、基礎、構造、接道条件などによって判断が変わるため、計画初期に確認することが重要です。
Q5. カフェや宿泊施設にも使えますか?
A. 可能性はあります。ただし、カフェでは保健所、宿泊施設では旅館業や消防などの確認が必要です。建築基準法だけでなく、用途に応じた許認可を含めて計画する必要があります。
Q6. 木造コンテナと鉄の建築用コンテナはどちらが良いですか?
A. 用途によって向き不向きがあります。鉄の建築用コンテナは強度や工業的な存在感に優れ、木造コンテナは加工性、温かさ、セルフビルド性に優れます。どちらが上というより、目的に応じて使い分けるのが正解です。
Q7. 間口3Mの木造コンテナは運搬できますか?
A. 道路交通法が改正され、車幅の1/10まで積載荷物がはみ出ても運べるという項目が増やされましたので、運搬できる可能性はありますが、幅が広くなるため、道路条件、搬入経路、車両、許可などの確認が必要です。計画地ごとに事前調査を行うことが重要です。
Q8. どんな人に向いていますか?
A. 小さな家、週末住宅、二拠点生活、カフェ、サロン、アトリエ、宿泊棟などを、自分も参加しながらつくりたい人に向いています。完成品をただ買うより、自分の手で育てる建築を楽しみたい人に合っています。
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「MIKAN HOUSEとは?未完で渡すセルフビルド住宅」(執筆中)
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「小さなカフェをセルフビルドでつくる方法」(執筆中)
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