コンテナハウスのMIKAN(未完)HOUSEとは、建築として必要な安全性、法規、構造の土台をプロが整えたうえで、使い手自身が内装や仕上げに参加できるセルフビルド型のコンテナハウスです。完成品をただ受け取るのではなく、自分の暮らし方や仕事、趣味、事業に合わせて、少しずつ手を入れながら育てていく建築だと私たちは考えています。
一方で、コンテナハウスには「本当に建築として認められるのか」「暑さや寒さは大丈夫なのか」「セルフビルドで失敗しないのか」といった不安もあります。MIKAN HOUSEでは、そうした不安を後回しにせず、建築確認申請、構造、基礎、据付、断熱、防水、防錆、電気や給排水の基本部分を最初に整理します。
自分の手で拠点を育てたい方、小さく始めて後から広げたい方には向いています。ただし、何でも自分で安く済ませたい方や、法規確認を後回しにしたい方は注意が必要です。選ぶ基準は、価格だけではなく「どこまでプロが担い、どこから自分が関われるか」を最初に明確にできるかどうかです。
MIKAN HOUSEは安心を先につくる住まいです

コンテナハウスでも法規と自由は両立できます
MIKAN HOUSEは、自由なセルフビルドと建築としての安心を両立させるための仕組みです。私たちは、コンテナハウスを単なる箱や簡易的な小屋ではなく、人が使い続ける建築として計画することを大切にしています。
コンテナハウスという言葉から、輸送用コンテナを置くだけで建物になるような印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、実際に建築として使う場合は、建築基準法、構造、基礎、断熱、防水、防錆、換気、電気、給排水、搬入経路、敷地条件など、多くの確認が必要です。ここを曖昧にしたまま進めると、後から是正や追加工事が必要になる可能性があります。
MIKAN HOUSEでは、建築確認申請に対応することを前提に、建築用コンテナとしての躯体や構造計画を考えます。鋼製コンテナは重量鉄骨の考え方に近く、木造コンテナは木造でありながらラーメン構造体として計画するなど、素材や用途に応じた整理が必要です。
自由な建築を実現するためには、先に守るべき条件を知ることが欠かせません。法規を制限として捉えるのではなく、安心して長く使うための土台として扱うこと。それが、私たちがMIKAN HOUSEで最初に大切にしている考え方です。
向いている人と注意したい人が分かれます
MIKAN HOUSEが向いているのは、完成品をただ買うよりも、自分の意思や手仕事を建築に反映したい方です。住まい、二拠点生活の基地、小さなカフェ、Sweets店、ショップ、宿泊施設、アトリエ、リモートワーク室、趣味の拠点など、自分らしい場を持ちたい方と相性が良い建築です。
特に、小さく始めて使いながら育てたい方には合いやすいと考えています。たとえば、最初から大きな店舗を借りるのではなく、コンパクトな拠点から小商いを始める。週末に通う二拠点生活の基地として、最低限の空間から整える。趣味や仕事に集中するための小さな離れをつくる。こうした使い方では、未完の余白が大きな価値になります。
一方で、すべてを短期間で完成させたい方や、自分で関わる時間をまったく取れない方には、別の進め方が向く場合もあります。また、「セルフビルドなら何でも自分でやってよい」と考えている方も注意が必要です。構造や設備、法規に関わる部分は、専門家が責任を持って扱うべき領域です。
MIKAN HOUSEでは、向き不向きを最初に整理しながら相談を進めます。無理にセルフビルドをすすめるのではなく、どの範囲なら楽しく関われるのか、どこから先はプロに任せるべきかを一緒に確認します。自分でつくりたい気持ちと、建築としての安全性を同時に考えたい方にこそ、検討していただきたい方法です。

費用は最初に必要な部分と育てる部分で分けます

初期費用は建築の土台を優先して考えます
MIKAN HOUSEの費用は、最初に必要な部分と後から育てられる部分に分けて考えることが大切です。材料に金額の明示がないため、ここで具体的な価格を断定することはできませんが、何に費用がかかるのかを整理すると、見積もり前の不安はかなり減らせます。
最初に優先すべきなのは、建築として成立させるための土台です。建築確認申請に関わる設計、構造計画、基礎計画、コンテナ躯体の製作、搬入と据付、防水、防錆、断熱の基本方針、換気、電気や給排水の中枢部分などは、後から簡単にやり直せません。ここを無理に削ると、快適性や安全性、長期利用に影響する可能性があります。
一方で、内装仕上げ、家具、棚、カウンター、照明、デッキ、外構、植栽、サインなどは、後から手を入れやすい領域です。最初からすべてを完成させるのではなく、まず使える状態を整え、少しずつ育てる考え方がMIKAN HOUSEには合っています。
見積もり時には、本体に含まれる範囲、現地工事の範囲、申請に関わる費用、搬入費、基礎、設備、断熱、セルフビルドで担う範囲を分けて確認することが大切です。費用を安く見せることよりも、後から困らない内訳にすることを私たちは重視しています。
予算を時間で分けられるのが未完の強みです
MIKAN HOUSEの「未完」という考え方は、予算を一度に使い切らないための選択肢にもなります。建築として必要な骨格を先につくり、内装や外構などの育てる部分を時間の中で整えていくことで、無理の少ない計画にしやすくなります。
たとえば、最初は最低限の床、壁、設備で使い始め、あとから棚をつくる、カウンターを増やす、デッキを広げる、照明を変える、植栽を整えるといった進め方ができます。住宅であれば暮らしながら居場所を増やすことができ、店舗であれば営業しながら世界観を深めていくこともできます。
ただし、後からできることと、最初に決めるべきことを混同しないことが重要です。断熱、防湿、換気、電気容量、給排水ルート、開口部の位置、将来の増設を見越した構造計画などは、後回しにするとかえって費用が増える場合があります。未完とは、何も決めないことではありません。変えにくい部分を先に整え、変えられる部分に余白を残す考え方です。
予算に不安がある方は、まず「最初に必要な範囲」と「後から育てる範囲」を分けて相談するのがおすすめです。私たちは、すべてを一度に完成させる前提ではなく、使い方や時間軸に合わせた現実的な進め方を一緒に考えます。
小さく始めたい人ほど計画の順序が大切です
MIKAN HOUSEは、小さく始めたい方にとって相性の良い建築です。20FEET原型モデルのような小さな単位から、タイニーハウス、離れ、アトリエ、小さな店舗、二拠点生活の拠点、宿泊棟へと展開できる余地があります。
小さく始めるメリットは、初期の負担を抑えやすいことだけではありません。実際に使いながら、自分に必要な広さ、収納、動線、外とのつながり、仕事や暮らしのリズムを確かめられる点にあります。最初から大きくつくると、使わない空間や過剰な設備が生まれることもあります。小さな建築は、必要なものを見極めるきっかけになります。
ただし、小さい建物ほど設計の精度が問われます。動線が悪いと狭さを感じやすくなり、収納が足りないと使いにくくなります。カフェやショップであれば、客席、厨房、動線、設備、保健所や行政との確認も必要になる場合があります。宿泊施設であれば、滞在体験だけでなく、運営や収益性も考えなければなりません。
小さく始める場合こそ、用途を曖昧にしないことが大切です。住まいなのか、店なのか、宿なのか、仕事場なのか。私たちは、その目的を整理したうえで、建築確認や設備、セルフビルド範囲を含めて計画します。小さいから簡単ではなく、小さいからこそ丁寧に設計することが必要です。
セルフビルドは全部を自分でやることではありません

プロが担う部分を先に決めるから安心できます
MIKAN HOUSEにおけるセルフビルドは、建築をすべて自分で行うことではありません。私たちが大切にしているのは、自分で関わる部分と、プロが責任を持つ部分を最初に分けることです。
プロが担うべき領域には、建築確認申請に関わる設計、構造計画、基礎計画、コンテナ躯体の製作、搬入、据付、防水、防錆、断熱の基本方針、電気や給排水の中枢部分などがあります。これらは、見た目には分かりにくくても、建築の安全性や長期利用に深く関わる部分です。
セルフビルドという言葉には、自由で楽しそうな響きがあります。その一方で、判断を誤ると危険や不具合につながる領域もあります。たとえば、構造に関わる開口部を自己判断で大きくする、断熱や換気を部分的に変更する、電気や給排水を無理に自己施工する、といった進め方は注意が必要です。
MIKAN HOUSEでは、建築の背骨をプロが支えたうえで、使い手が安心して参加できる余白を残します。これは、自由を制限するためではありません。むしろ、安心して自由を楽しむための線引きです。セルフビルドを現実的に進めるには、この役割分担が何より重要です。
自分で手を入れる余白が建築を育てます
MIKAN HOUSEの魅力は、自分の手を入れる余白が建築の価値になることです。壁を塗る、床を張る、棚をつくる、カウンターを組む、照明を選ぶ、デッキを広げる、植栽を植える、サインをつくる。こうした作業は、単なる仕上げではなく、その場所に自分の記憶を重ねていく行為です。
完成した建物を受け取るだけでは、空間は使うものにとどまりやすくなります。しかし、自分で塗った壁や仲間とつくった棚には、作業した日の記憶が残ります。店舗であれば、その手仕事が世界観になります。住まいであれば、暮らしの変化に合わせて手を加えた跡が、自分らしさになります。
もちろん、セルフビルドには時間と手間がかかります。思ったより作業が進まないこともありますし、道具の扱いに慣れるまで戸惑うこともあります。だからこそ、最初から完璧を目指すよりも、できる範囲を決めて始めることが大切です。
私たちは、セルフビルドを節約だけの手段とは考えていません。自分が使う建築に自分の意思で関わること。その過程を通じて、場所への愛着が深まること。そこにMIKAN HOUSEの大きな意味があります。手を動かすことに不安がある方も、どこまで関われるかを整理するところから相談できます。
原型モデルは自由を始めやすくする型です
MIKAN HOUSEの原型モデルは、自由を狭めるための決まった商品ではありません。完全な白紙から考える難しさを減らし、セルフビルドを始めやすくするための出発点です。
建築を一から考える場合、広さ、用途、動線、設備、予算、申請、セルフビルド範囲など、決めることが多くあります。自由度が高すぎると、かえって何から考えればよいか分からなくなることがあります。原型モデルは、そうした迷いを減らすための母型です。
20FEET原型モデルは、20FEET×1台、20FEET×2台から考えられる小さな単位です。タイニーハウス、離れ、アトリエ、小さな店舗、二拠点生活の拠点、宿泊棟などへ展開しやすく、自分の土地、予算、使い方に合わせて育てていくことができます。
大切なのは、原型モデルをそのまま選ぶことではなく、自分に合う形へ調整していくことです。最初の型があるから、予算や用途、セルフビルドできる範囲を考えやすくなります。自由に悩みすぎて前に進めない方にとって、原型モデルは計画を具体化する手がかりになります。
IMCAが大切にしているのは建築として成立させることです

住宅から店舗や宿泊施設まで用途に合わせて考えます
MIKAN HOUSEは、住宅だけを想定した仕組みではありません。住まい、二拠点生活の基地、宿泊施設、小さなカフェ、Sweets店、ショップ、美容室、アトリエ、リモートワーク室、趣味の基地、ガレージなど、さまざまな用途に合わせて考えることができます。
ただし、用途が変われば必要な確認も変わります。住まいでは、長く落ち着いて使えることや暮らしやすさが重要です。宿泊施設では、滞在体験だけでなく、運営や収益性、行政確認が関わる場合があります。カフェやショップでは、世界観、動線、設備、看板、外構、来客のしやすさが大切になります。オフィスやリモートワーク室では、集中できる環境や通信、空調、静けさも重要です。
コンテナ建築は、箱としての存在感があり、小さくても記憶に残りやすい特徴があります。そのため、小商いや宿泊施設のように、空間そのものが印象を左右する用途と相性があります。一方で、敷地条件、搬入経路、用途地域、必要設備によっては、計画の見直しが必要になることもあります。
私たちは、コンテナが向いているかどうかも含めて相談時に確認します。無理にコンテナで進めるのではなく、目的に対して成立するかどうかを見ることが大切です。用途を明確にするほど、必要な広さ、費用、セルフビルド範囲、確認事項が見えやすくなります。
ヤードとセルフビルドクラブで一人にしない仕組みがあります
MIKAN HOUSEでは、セルフビルドを一人で抱え込む作業にしないことを大切にしています。そのために、ヤードとセルフビルドクラブという仕組みがあります。
セルフビルドは、頭の中で考えているだけではなかなか進みません。材料に触れ、道具を使い、実際の大きさを感じ、作業の手順を知ることで、建築は現実味を帯びてきます。ヤードは、そのための実践の場です。図面の中にあった建物が、現実のサイズで立ち上がる過程に触れられることは、セルフビルドを考えるうえで大きな助けになります。
セルフビルドクラブは、セルフビルドを志す人が学び、相談し、共有するための仕組みです。設計や段取り、施工の考え方を一人で判断するのではなく、必要な場面で支えを受けながら進められます。ひとりでは見落としやすいことも、相談できる相手や場があることで整理しやすくなります。
もちろん、すべての作業をクラブやヤードだけで解決できるわけではありません。計画の内容、土地の条件、用途、予算、工期によって進め方は変わります。それでも、孤独なDIYではなく、建築として成立する道筋の中で参加できることは、MIKAN HOUSEならではの安心につながります。
大屋和彦の思想はコンテナを建築として扱うことにあります
MIKAN HOUSEの背景には、株式会社IMCA 現代コンテナ建築研究所 代表取締役である大屋和彦の考え方があります。大屋は、九州大学芸術工学部卒の芸術工学士であり、アートディレクター、アーティスト、建築コンサルタント、デザイナーとして活動してきました。
私たちが大切にしているのは、コンテナを単なる流用物として扱わないことです。コンテナの形をしたものを置くのではなく、構造、使い方、場所性、人の意思まで含めて、建築として成立させることを重視しています。
MIKAN HOUSE SELFBUILD CLUBは、「建築を人々の手に取り戻す」という考え方から始まっています。完全に専門家へ任せきる建築でもなく、危険を伴う自己流のDIYでもありません。プロが建築としての土台を整え、使い手がそこに自分の手と感性を加えていく。その中間にある新しい建築のあり方を目指しています。
また、IMCAでは完全注文建築のONE_OFFや、定番設計建築のONE_DESIGNなど、より本格的な設計施工領域も本部で展開しています。MIKAN HOUSEは、その中でもセルフビルドに参加したい方に向けた入口です。コンテナ建築を、工業性と自由、合理性と感性が出会う場として育てていくこと。それが私たちの基本姿勢です。
法規と性能は後回しにしないことが大切です

建築確認申請を先に考えると失敗を防げます
MIKAN HOUSEでは、建築確認申請を後回しにしないことを重視しています。セルフビルドや段階施工で最も避けたいのは、建てた後に法的な問題が見つかり、使えない、直せない、余計な費用がかかるという事態です。
コンテナハウスは、置くだけで自由に使えるものではありません。人が継続して使う建築物として扱う場合、敷地条件、用途、規模、構造、防火、設備、地域の条件などを確認する必要があります。土地によっては、用途地域や接道、搬入経路、行政との協議が必要になる場合もあります。
MIKAN HOUSEでは、建築として成立する状態を先に定義し、そのうえでセルフビルドの余白を考えます。「未完」だから申請を曖昧にしてよいわけではありません。むしろ、未完であっても建築として成立する部分を明確にするからこそ、安心して後から手を入れられます。
計画初期の段階では、土地が決まっていない、用途が固まっていない、予算感だけ知りたいという相談もあります。その場合でも、早めに条件を整理することで、実現しやすい方向が見えます。建築確認申請は自由を邪魔するものではなく、後戻りを防ぐための大切な確認です。
断熱や換気は快適さを左右する重要な計画です
コンテナハウスで快適に過ごすには、断熱や換気を最初から考える必要があります。鋼製コンテナは外気の影響を受けやすい性質があるため、何も対策しなければ夏の暑さや冬の寒さ、結露の不安が出やすくなります。
快適性は、断熱材を入れれば終わりではありません。断熱、防湿、気密、換気、防錆の考え方がつながっていないと、結露やカビ、サビ、性能低下の原因になります。特にコンテナは鋼構造であるため、温度差と湿気への対策を丁寧に考えることが大切です。
MIKAN HOUSEでは、主要な断熱や防水、防錆、換気の考え方をプロが整理したうえで、セルフビルドで関われる範囲を分けます。たとえば、壁の仕上げは自分で行いやすい領域ですが、その裏側にある断熱や防湿の考え方を無視して変更すると、後から不具合につながる可能性があります。
「コンテナは夏に暑く、冬に寒いのでは」と心配される方は少なくありません。その不安には、構造の特性を理解したうえで計画することが必要です。見た目のデザインだけでなく、長く使うための性能まで確認することが、コンテナハウス選びでは大切です。
レイダウンコンテナは用途の幅を広げる選択肢です
レイダウンコンテナは、コンテナ建築の使い方を広げる選択肢のひとつです。特にガレージのように高さや作業スペースが重要になる用途では、従来のコンテナだけでは成立しにくい条件がありました。
一般的なコンテナでは、車を入れたときにドアが開けにくい、人が立って作業しにくい、道具を置く余裕が足りないといった課題が出る場合があります。そのため、ガレージ用途では複数台を連結する計画が必要になることもあります。レイダウンコンテナは、床レベルを下げる構造によって有効高さを確保し、一台でもガレージとして使いやすい可能性を広げます。
ただし、すべての車種や用途にそのまま合うわけではありません。車高、作業内容、収納量、シャッターや開口部、敷地の勾配、搬入条件によって必要な計画は変わります。ガレージとして使う場合も、単に車が入ればよいのではなく、乗り降り、整備、換気、照明、雨仕舞いまで考える必要があります。
MIKAN HOUSEでは、用途に合わせてコンテナの選択肢を整理します。ガレージ、趣味の基地、店舗、アトリエなど、空間の使い方が明確なほど、適した形を判断しやすくなります。コンテナの種類を先に決めるのではなく、何を実現したいのかから考えることが大切です。
コンテナハウスのMIKAN HOUSEでよくある質問に答えます

MIKAN HOUSEは普通のコンテナハウスと何が違いますか?
MIKAN HOUSEは、建築確認申請に対応することを前提に、プロが安全性や法規、構造の土台を整えたうえで、使い手が仕上げに参加できる点が大きな違いです。見た目だけコンテナらしい建物ではなく、建築として成立させることを重視しています。
一般的なコンテナハウスの中には、完成品として販売されるものもあれば、輸送用コンテナを改修する考え方のものもあります。MIKAN HOUSEでは、そうした単純な転用ではなく、建築用コンテナや木造コンテナを含め、用途や条件に応じて計画します。
また、完成しきった建物を渡して終わりではなく、内装、家具、デッキ、照明、外構、店の世界観など、使い手が後から育てられる余白を残すことも特徴です。未完とは、不完全なまま渡すことではありません。建築として必要な部分を整えたうえで、使う人が参加できる余白を持たせることです。
土地が決まっていなくても相談できますか?
土地が決まっていない段階でも相談できます。むしろ、早い段階で用途や規模、予算感を整理しておくと、土地選びの判断もしやすくなります。
コンテナハウスは、建物本体だけで決まるものではありません。搬入できる道路があるか、設置スペースがあるか、用途地域に合うか、接道条件はどうか、基礎や設備をどう引き込むかなど、土地の条件が大きく関わります。特にコンテナは輸送と据付が必要になるため、現地までの経路やクレーン作業の可否も重要です。
まだ土地がない場合は、住まいとして使いたいのか、店舗にしたいのか、宿泊施設を考えているのか、二拠点生活の基地にしたいのかを整理するところから始められます。土地を探す前に、必要な広さや条件を知っておくと、候補地を見たときの判断が変わります。
相談時には、現在のイメージ、希望する用途、おおまかな予算感、検討している地域、将来の使い方を共有いただくと話が進めやすくなります。ZOOMでのオンライン相談も可能です。
セルフビルドでどこまで自分でできますか?
セルフビルドで関わりやすいのは、建物に表情を与える仕上げの領域です。壁の塗装、床や天井の仕上げ、棚やカウンターづくり、家具、照明、デッキ、植栽、サイン、外構の一部などは、自分の手や感性が生きやすい部分です。
一方で、構造、基礎、建築確認申請、主要な防水、防錆、断熱、電気や給排水の中枢部分は、プロが関わるべき領域です。ここを自己判断で進めると、安全性や法規、将来のメンテナンスに影響する可能性があります。
大切なのは、自分でできるかどうかだけで判断しないことです。やって楽しい作業なのか、失敗しても直しやすい作業なのか、建築の性能に影響しない作業なのかを分けて考える必要があります。たとえば、壁を塗る作業は参加しやすい一方で、その壁の内側にある断熱や防湿を勝手に変えるのは注意が必要です。
MIKAN HOUSEでは、相談時にセルフビルドで関わりたい範囲を確認します。経験がなくても、作業内容によっては参加できます。無理なく関われる範囲を決めることが、失敗を防ぐ一番の近道です。
夏の暑さや冬の寒さは対策できますか?
夏の暑さや冬の寒さは、設計段階から対策することで改善できます。ただし、コンテナは鋼製のため、断熱や換気を考えずに使えば外気の影響を受けやすくなります。
対策で大切なのは、断熱材だけを見るのではなく、建物全体のバランスを見ることです。断熱、防湿、気密、換気、防錆がつながっていないと、室内は快適でも壁の中で結露が起きる可能性があります。また、窓の位置、日射、風の抜け方、空調計画も使い心地に関わります。
住まいとして長時間過ごす場合、宿泊施設として人を迎える場合、店舗として日中に使う場合では、必要な快適性も変わります。たとえば、宿泊施設では季節を問わず快適に過ごせることが重要になります。カフェやショップでは、来店時の印象や滞在時間に影響します。
不安がある場合は、使う地域の気候、利用時間、用途、必要な設備を早めに確認することが大切です。MIKAN HOUSEでは、コンテナの特性を前提に、快適に使うための設計を考えます。
最新情報や施工事例はどこで確認できますか?
最新情報や施工事例は、MIKAN HOUSE公式サイトや、本部公式サイトとして案内しているコンテナハウスバイブルで確認できます。事例を見るときは、写真の印象だけでなく、用途、規模、敷地条件、どこまでセルフビルドで関わったのかを見ることが大切です。
施工事例には、住宅、カフェ、ショップ、宿泊施設、二拠点生活、オフィス、リモートワークなど、さまざまな用途があります。同じコンテナハウスでも、住まいと店舗では考える条件が違います。宿泊施設では運営や滞在体験、小商いでは世界観や動線、住宅では長く使うための快適性が重視されます。
また、法規や基準は変わる場合があります。古い情報だけを頼りに判断するのではなく、現在の条件で実現できるかを確認することが必要です。特に、建築確認申請や用途に関わる内容は、土地や行政条件によって答えが変わります。
気になる事例がある場合は、自分の計画とどこが似ていて、どこが違うのかを見ながら相談すると、現実的な判断がしやすくなります。まずは用途や予算感を整理するところからご相談ください。
コンテナハウスのMIKAN HOUSEとは安心と余白を両立する建築である
- MIKAN HOUSEは建築の土台をプロが整えたうえで使い手が仕上げに参加する仕組みである
- 未完とは不完全という意味ではなく自分で育てられる余白を残す考え方である
- セルフビルドは全部を自分で行うことではなく役割分担を決めて進める方法である
- 建築確認申請や構造計画は後回しにせず最初に整理する必要がある
- 初期費用は建築として成立させる部分を優先して考えることが大切である
- 内装や家具やデッキなどは後から育てられる部分として計画しやすい
- 小さく始めたい人ほど用途と将来の使い方を先に整理する必要がある
- 20FEET原型モデルはタイニーハウスや店舗や二拠点生活の出発点になりやすい
- 住宅だけでなくカフェやショップや宿泊施設やアトリエにも展開できる
- ヤードとセルフビルドクラブは一人で迷わず進めるための支えになる
- 断熱や換気や防錆は快適さと長期利用を左右する重要な確認事項である
- 土地が未定でも用途や予算感を整理する段階から相談できる
- 価格は金額だけでなく本体と申請と基礎と搬入と設備の範囲を分けて見る必要がある
- 自分の手で拠点を育てたい人には向いているが法規を軽く見たい人には向かない
- MIKAN HOUSEは安心を先につくり自由を時間の中で育てるコンテナハウスである


