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セルフビルドコンテナにはいくつかの原型モデルもあります

MIKAN(未完)HOUSEにおける「原型モデル」とは、過去に建った記念碑的な第一号機のことではありません。ここでいう原型モデルとは、セルフビルド、SELFBUILD、DIYのために用意された、建築の出発点となる母型のことです。

それは完成品ではありません。むしろ反対です。使う人が自分の感性や暮らし方、仕事のスタイル、そしてインスピレーションによって発展させていくための最初のかたちです。白紙では不安になる。完成品では手が入らない。そのちょうど真ん中にある「発展前提の建築の骨格」。それが、MIKAN(未完)HOUSEの原型モデルです。

IMCAは、コンテナ建築の研究開発、設計、製造、施工の現実と長く向き合ってきた中で、建築をただ完成品として渡すだけではなく、使う人が自分の手で関わり、育てていける建築のあり方を考えてきました。IMCAの歩みや思想は「会社案内」で、MIKAN(未完)HOUSEの基本的な考え方は「MIKAN(未完)HOUSEとは」でご覧いただけます。

このページで分かること

・原型モデルとは何か
・なぜセルフビルドに「母型」が必要なのか
・DIYとSELFBUILDの違い
・どこまで自分でやり、どこから専門家と組むべきか
・原型モデルから自分の建築へ発展させる考え方

MIKAN(未完)HOUSE, 原型モデル
MIKAN(未完)HOUSE,
原型モデル

原型モデルとは何

「過去の第一号」ではなく「これからの母型」である

原型モデルという言葉には、少し誤解されやすい響きがあります。人によっては「最初に建てられた一棟」や「歴史の出発点になった実物」を思い浮かべるかもしれません。けれど、MIKAN(未完)HOUSEでいう原型モデルは、その意味ではありません。

ここでいう原型モデルとは、これからユーザーが発展させていくための母型です。すでに終わった建築の記録ではなく、これから始まる建築の起点です。完成を目的にした型ではなく、発展を前提にした型。答えを押しつけるための標準ではなく、自分のインスピレーションが立ち上がるための最初の輪郭。それが、MIKAN(未完)HOUSEの原型モデルです。
セルフビルドの出発点として用意された骨格である

セルフビルドやDIYに惹かれる人は多いものです。けれど、完全な白紙から建築を考えるのは、実際にはかなり難しい。何を優先するのか。どこから決めるのか。どこまでが自分でできて、どこからが専門家の領域なのか。自由であるはずなのに、最初の一歩で止まってしまうことが少なくありません。

原型モデルは、その停滞を防ぐためのものです。最初の骨格があることで、人は反応できます。「この感じは好きだ」「もっと開きたい」「ここは閉じたい」「ここにデッキが欲しい」「この仕上げは自分でやりたい」。建築は、そうした反応が起きた瞬間から、自分のものになり始めます。

なぜセルフビルドには原型モデルが必要なのか

白紙では人は動けない

自由という言葉は美しいですが、自由には足場が必要です。何もないところから「好きに考えてください」と言われても、人は案外動けません。寸法感がつかめない。優先順位が決まらない。完成形が見えない。選択肢が広すぎて、逆に考えが止まる。これは建築に限らず、創作全般に起こることです。

だからこそ、ある程度の輪郭が必要になります。原型モデルは、その輪郭です。最初から全部を決め切るわけではない。しかし何の手がかりもないわけでもない。ちょうどその間にある、発想のための母型です。

完成品では創造性が入りにくい

一方で、最初から完成されすぎた建築には、ユーザーの創造性が入りにくくなるという問題があります。すべてが整いすぎていると、そこに自分の手を入れる余地がなくなります。買って、住んで、使う。それで終わってしまう。もちろんそれも一つの方法ですが、MIKAN(未完)HOUSEが見ている景色はそこではありません。

建築とは、本来もっと能動的なものでもいい。自分の居場所を、自分の感覚で育てていくことにこそ、大きな喜びがあるのではないか。壁の仕上げを考える。照明の位置を悩む。デッキの深さを決める。木を見せるか、鉄を見せるかを選ぶ。そうした行為の積み重ねによって、建築は「商品」から「自分の建築」へ変わっていきます。

ここが重要

原型モデルは「完成していない建築」ではなく、「発展できるように設計された建築の母型」です。

MIKAN(未完)HOUSEが考えるSELFBUILDとDIY

DIYとSELFBUILDは似ているようで少し違う

DIYという言葉から、多くの人は「自分で手を動かして何かをつくること」を連想します。棚を付ける、壁を塗る、家具をつくる。もちろんそれはDIYですし、建築と深くつながっています。

けれど、MIKAN(未完)HOUSEが考えるSELFBUILDは、もう少し広い意味を持っています。単に仕上げ作業を自分で行うことだけではありません。どんな建築にしたいかを考えること。どこまでを自分でやるかを決めること。どこはプロに任せるべきかを理解すること。使い方や空間の性格を、自分の暮らしや仕事に合わせて編集していくこと。その全体が、ここでいうSELFBUILDです。

どこまで自分でやるのかを選べることが大切

セルフビルドという言葉を聞くと、何もかも全部一人でやることだと思われることがあります。けれど、それは少し極端です。建築には、構造、安全性、法規、設備、施工性、搬入条件など、慎重に扱うべき現実があります。そこを無理にすべて自己流で背負うことが、セルフビルドの本質ではありません。

本当に大切なのは、どこまで自分でやるかを選べることです。自分が熱を注ぎたい場所に、自分の手を入れられることです。仕上げ、素材、造作、デッキ、棚、家具、照明、サイン計画、外構の一部。あるいは、間取りや使い方の方向性そのもの。そうした領域に主体的に参加できることが、MIKAN(未完)HOUSEのSELFBUILDです。

建築の難しい部分まで全部を丸投げで任せるのでもなく、全部を自己責任で背負うのでもない。その中間に、現実的で、なおかつ熱のある参加の仕方をつくる。そこに、この仕組みの意味があります。具体的な流れや考え方は「MIKAN(未完)HOUSEの仕組み」もあわせてご覧ください。

原型モデルからオリジナルモデルに発展する
原型モデルからオリジナルモデルに発展する

原型モデルはどう選び、どう発展させる

原型モデルはいくつかある

人の生き方が一つではない以上、原型モデルも一つでは足りません。最小限の住まいを思い描く人もいれば、2拠点生活の基地を求める人もいる。小さなショップやアトリエ、サロン、宿泊施設の入口として考える人もいる。ガレージのような余白や土間性を重視したい人もいるでしょう。

だから、MIKAN(未完)HOUSEでは、最初から一つの正解を押しつけるのではなく、いくつかの原型モデルの中から、自分の感覚に近いものを選ぶという考え方をとります。この「選べる」ということが重要です。建築を、自分の人生や用途に引き寄せるための入口になるからです。

自分に近い母型を選ぶ

大切なのは、最初から理想を完全なかたちで当てにいくことではありません。まずは、自分に近い母型を選ぶことです。
・静かに籠もれる感じがほしい
・外へ大きく開いて風や光とつながる感じがほしい
・住まいとして育てたい
・仕事場や店として使いたい
・鉄の工業的な輪郭を見せたい
・木を足して生活の温度をにじませたい

そうした感覚にいちばん近い原型モデルを見つける。そこから、窓の大きさや位置を考え、デッキのあり方を考え、素材や仕上げを決め、空間の性格を少しずつ育てていく。これが、MIKAN(未完)HOUSEの進め方です。実際の広がり方は「施工事例一覧」をご覧いただくと、より具体的にイメージしやすくなります。

使い方から表情まで、自分の建築にしていく

原型モデルから発展させるのは、見た目だけではありません。まず発展させるべきなのは、使い方です。住まいなのか、別荘なのか、アトリエなのか、ショップなのか、宿泊ユニットなのか。次に考えるのは、空間の関係です。外に向かってひらくのか、内側に熱をためるのか。人を迎え入れるのか、自分だけの時間を守るのか。そして最後に、素材やディテール、雰囲気といった表情を整えていきます。

建築は自由だが無法ではない

合法性と安全性を押さえてこそ、本当の自由になる

セルフビルドやDIYに魅力があるのは確かです。けれど、建築は建築です。そこには構造、安全性、法規、設備、施工性、維持管理といった現実があります。ここを無視してしまうと、自由はたちまち危うさに変わります。

だからこそ、MIKAN(未完)HOUSEでは、自由と現実を対立させません。合法性や安全性を押さえたうえで、自分の手を入れていく。その順番を大切にします。建築確認や専門工事のように、見えにくいけれど重要な部分をきちんと整理すること。それによって、使う人は本当に自分が関わりたい部分に集中できます。

専門家とユーザーの分担が、この仕組みの要になる

MIKAN(未完)HOUSEの価値は、プロに全部任せることでも、全部を自力で抱え込むことでもありません。専門家が担うべき部分と、ユーザーが参加できる部分を、建築としてきちんと切り分けるところにあります。

構造や法的整理、専門工事のような骨格に関わる部分は、慎重であるべきです。一方で、仕上げや造作、素材の選択、デッキ、棚、サイン、家具、外構の一部などは、ユーザーの感性や身体感覚が生きやすい領域です。つまり、セルフビルドとは、何もかも一人で背負うことではなく、自分が本当に関わるべき場所に熱を込めることなのです。具体的な疑問については「よくある質問」もあわせてご覧ください。

木造コンテナによるリモートオフィス
木造コンテナによるリモートオフィス

MIKAN(未完)HOUSEが渡したいもの

完成品ではなく、創造の起点を渡したい

MIKAN(未完)HOUSEが本当に渡したいものは、完成された商品ではありません。創造の起点です。

家を「買う」のではなく、建築に「参加する」。既製品を受け取るのではなく、自分の手で育てる。ただのDIYではなく、現実と折り合いをつけながら、自分の空間を自分の建築へ育てていく。そのために、原型モデルがあります。

未完だからこそ、自分の建築になる

「未完」という言葉には、少し危うい響きがあるかもしれません。けれど、MIKAN(未完)HOUSEにおける未完とは、中途半端という意味ではありません。完成の一部を、使う人の側に残しておくという意味です。

全部を先回りして決めてしまわない。全部をプロの都合で閉じてしまわない。最後の息吹を、使う人の感性や手の動きに委ねる。だからこそ、そこに自分の建築が立ち上がります。

よくある質問

原型モデルとは、結局どこまで決まっているものですか

原型モデルは、完成品としてすべてが決まりきっているものではありません。あくまで発展のための母型です。大まかな構成や考え方の軸はありますが、そこから窓の取り方、デッキ、仕上げ、用途の寄せ方、空間の性格などを、自分の感覚に合わせて発展させていくことが前提です。

セルフビルドとDIYはどう違いますか

DIYは、自分で手を動かしてつくる行為全般を指すことが多い言葉です。それに対して、ここでいうSELFBUILDは、建築に主体的に参加すること全体を含んでいます。どこまで自分でやるかを決めることも、建築の性格を考えることも、使い方を編集することも含めて、SELFBUILDと捉えています。

何もかも自分でつくらなければいけませんか

いいえ、そうではありません。むしろ大切なのは、どこまでを自分でやり、どこからを専門家に任せるかを整理することです。構造や法的整理、専門工事のように慎重であるべき部分と、仕上げや造作のように参加しやすい部分を切り分けることで、無理のないセルフビルドが可能になります。

原型モデルは住まい以外にも使えますか

はい、考え方としては住まい以外にも広がります。2拠点生活の拠点、アトリエ、小規模なショップ、サロン、宿泊施設、ガレージ的な使い方など、用途に応じて発展の方向は変わります。大切なのは、最初に自分のイメージに近い母型を選び、そこから育てていくことです。

まずは原型モデルからご相談ください

MIKAN(未完)HOUSEの原型モデルは、完成品を選ぶためのものではありません。あなたが、自分の建築を自分の手に引き寄せるための出発点です。住まい、2拠点生活の拠点、アトリエ、ショップ、サロン、宿泊施設まで、どんな方向へ育てたいのかを、まずは原型モデルから一緒に整理していきましょう。詳しくは「お問い合わせ」からご相談ください。

建築確認や専門工事のように慎重であるべき部分と、自分で関われる部分の切り分けまで含めて考えることで、セルフビルドは夢物語ではなく、現実のプロジェクトになります。IMCAの背景は「会社案内」で、MIKAN(未完)HOUSEの全体像は「MIKAN(未完)HOUSEとは」でご覧いただけます。

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